インビザライン(マウスピース矯正) 向く人、向かない人について

矯正コラム

インビザライン(見えないマウスピース矯正)向く人、向かない人について

皆さん、矯正治療どれにするか悩んでますね?
マウスピースでできるのか、気になっている人も多いでしょう。

今回の動画では、マウスピース型矯正治療の1番代表的なブランドであるインビザライン治療について、向く人、向かない人などわかりやすくまとめてみました。

インビザラインの仕組み

インビザラインは、本当に透明なマウスピースのような装置です(我々はアライナーと呼びます)。それを歯にはめておくことによって歯が動いていきます。このアライナーを1、2週間ごとに次々と交換していくことで徐々に歯が動いていく仕組みです。歯を少し動かした状態のアライナーをはめると、それに歯が馴染むようにして動いていく、それを繰り返して治療が進んでいくんですね。
ですので、新しくアライナーを交換した時は、少しキツく感じると思います。2、3日で馴染んでいきますのでキツく感じるのも穏やかになっていくでしょう。

インビザラインの素材

インビザラインで使用するマウスピース、すなわちアライナーは、インビザライン社が独自に開発したもので、多くの特許によってその情報は守られています。世間では似たようなマウスピース型の矯正治療が色々と出てきていますが、インビザラインのアライナーの弾力性や柔軟性といったものは非常に絶妙な強さになっていて、歯を動かすのに最も効率的なものになっています。また全て3Dプリンターによって精密に製作されていますので、その精度は他の後発マウスピース型のものとは比較になりません。
それくらいインビザライン社のアライナーは優れたものになっているんですね。
またその製作過程は、衛生面に関して非常に高度に管理された工場生産になっていますので、その製品の清潔さや安全面といったものも安心できるものになっています。

インビザラインのメリットデメリット

それではインビザライン治療のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

まずはメリットについて、これはわかりやすいところでいけばやはり装置が透明で見えないということでしょう。また装置をつけている時の違和感も、もちろんないわけではないのですが、昔からあるいわゆるワイヤー矯正治療のマルチブラケット装置とは比較になりませんね。
これらは患者様からみたメリットだと思うのですが、私たち治療を多なう側から見た最大のメリットは、取り外しが可能なので、非常に清潔であるということですね。お食事や歯磨きといったものが普段通り行えますので、日常生活に大きな影響を与えず、なおかつ口腔内の衛生状態を清潔に保ちながら矯正治療を進められるというのは、本当に大きなメリットだと感じます。

それではデメリットはどうでしょうか。こちらはわかりやすいもので言えば、患者様ご自身でつけ外しをしなければならないということでしょう。取り外し可能な装置ということは、逆にいうとちゃんと装着していないと治療が進まないんですね。ですので、ご自身できちんと管理し、根気強く装着していただく必要があるわけですね。
あるいは他のデメリットとしては、症例によっては適用できない場合があるということですね。一般的なワイヤー矯正治療であればほとんどの症例に対応できるのに対して、インビザライン治療では症例によってはうまく治せないケースもあるんです。

インビザライン治療の 向く人、向かない人

インビザライン治療が向く人、向かない人、とはどういったケースなのでしょうか。

まずは向く人(症例)ですが、ガタガタな人はインビザライン治療は適応できます。一概には言えない場合もありますが、どちらかというとある程度ガタガタがある人の方がより適用しやすいんですね。

意外ですよね?

逆に向かない人(症例)は、ガタガタは少ないけれど、抜歯をして口元や唇の位置を後ろに下げてほしいというケースです。なぜかというと、抜歯をしたスペースに対して前歯を下げていく移動距離が大きくなってしまうからです。後ろへ引っ込める移動距離が大きくなってしまうと、その分前歯の角度のコントロールがより繊細になり難しくなります。その調整に関してはインビザライン治療よりも従来のワイヤー矯正治療の方がより的確にコントロールできるんです。

動画の中で取り上げているような症例はまさにそういうケースで、患者様のご希望で歯並び自体は一見問題ないけれど、お顔立ちが口元が出ていることを気にされていて、ご自身から抜歯して欲しいとお願いされたケースなんですね。

あとは詰め物や被せ物など、過去に修復治療を多くされているケースは、インビザライン治療は向いていないといえるでしょう。歯の移動に伴う角度などのコントロールを行うために、歯の表面にアタッチメントという小さな突起をつけるのですが、銀歯にはそれがつけられないので、当然ながらコントロールしにくくなるわけです。

次に職業などで、インビザライン治療が’向く人、向かない人です。

対面のお仕事で、よく人に歯を見られる可能性がある職業の方はインビザラインが向く人といえるでしょう。営業などで取引先の方の印象が大事になってくる方や、あるは夜のクラブなどで働いている方々、また芸能活動をされている方やこれから目指していく方は間違いなくインビザライン治療が第一選択となることでしょう。
また思春期のお子様方についてですが、ワイヤー矯正装置をつけていることがコンプレックスになってしまってはいけませんので、ご家族でしっかり相談していただく必要がありますね。

インビザラインが向かない職業としては、お料理の世界で活躍されている方々です。なぜかというと、お料理をする場合、味見や試食をする機会が当然ながら多いはずです。その都度アライナーを脱着していただく必要がありますので、現実的な選択肢とは言えないでしょう。
あるいはめんどくさがりの人はインビザラインは向かないかもしれません。ご自身で毎日着脱の機会が発生しますし、また装着していないと治療が進みませんからね。ただし、ワイヤー矯正をする場合でも、毎食後の歯磨きは本当に大変ですので、ご自身でどちらが向いているかしっかりと考えていただく必要があるでしょう。

iTeroと(3Dスキャナー)とClincheck(クリンチェック)

インビザラインをはじめる際に、まずは口腔内の情報を集める必要があります。これに用いるのがiTeroと呼ばれる3Dスキャナーです。これを使用することによって、従来の粘土を利用した歯型を取る必要がなく、またより精度の高い資料を得ることができます。
インビザライン治療をするにあたっては必須の機械といえるでしょう。

次に、それによって得られたデータを分析して、我々矯正専門医が治療計画を作成するのですが、矯正治療において、特にインビザライン治療においてはこの治療計画が最も重要になります。

インビザラインの治療計画を作る際、Clincheck(クリンチェック)というインビザライン社が開発したソフトウェアを使用します。これにはインビザライン社の開発した独自のAI(人工知能)が導入されていて、治療計画の補助をしてくれます。しかしながら、このAIを鵜呑みにしては行けません。やはり正しい治療計画には矯正専門医の正確な知識や治療経験が重要になります。AIに対して細かく命令し、実際の正しい歯の動きを教え込まなくては、あり得ない歯の動きの治療計画が出来上がってしまうのです。

実際にはクリンチェックのAI任せにしてしまっている先生が意外に多く、矯正歯科分野において、インビザラインがあまり治らない、よくないイメージがついてしまった原因にもなってしまっています。

治療計画を練る、その診断力は非常に重要です。クリンチェックによる治療計画の精度の高さが、その治療のクオリティに直結するんですね。

インビザラインによる治療症例

動画中の実際の治療症例を見てください。
一般的に抜歯が苦手とされるインビザラインですが、この八重歯の症例は、抜歯による治療計画がなされて治療されています。実際のクリンチェックと同等の、非常に良い治療結果になっているのがお分かりになると思います。

また反対咬合の症例も、院長が作製したクリンチェックの通りに治っていますね。ひとえに治療計画の診断の正確さゆえに得られる治療結果です。

実際のクリンチェックには、院長のマル秘テクニックが詰め込まれています。
インビザライン治療もやはり、治療に携わる矯正専門医によって治療結果も間違いなく変わるのです。

まとめ

インビザライン治療は近年進化が非常にめざましく、適用可能な症例であれば、正しく診断すればきちんと治せる治療になってきています。しかしながら、従来のワイヤー矯正治療のテクニックがなくても、安易に始められてしまうクリニックが多く、それによって患者様が残念な結果に悩まされるというケースが後を絶ちません。最近では価格の安さばかりを謳った、2流以下のマウスピース型の矯正装置も出てきてしまっています。

矯正治療は、皆様の体の健康、そして美容に大きく影響を与える分野ですので、安心安全な、本物の矯正治療を選んでいただきたいと思っています。

私たち淀屋橋矯正歯科は、矯正歯科治療に真面目に向き合っているクリニックです。
正しく安全で、なおかつきちんと治る矯正治療を提供いたします。

それでは皆様のご来院をお待ちしております。

口ゴボについては こちら >>
出っ歯については こちら >>
八重歯については こちら >>
インビザラインについては こちら >>

articles