八重歯(ガタガタ歯)の原因と矯正治療について

矯正コラム

八重歯、ガタガタ歯(叢生)について

皆さんこんにちは、淀屋橋矯正歯科 院長の金です。今回の話題は八重歯、ガタガタについてです。

八重歯やガタガタの歯並びのことを、矯正歯科の専門用語では叢生(そうせい)と言います。見た目に良くないというだけではなく、放置しておくと虫歯や歯周病のリスクが高まり、将来的に歯を失う確率が高まってしまいます。ですので当たり前なのですが、これらの歯並びを放置していて良いことは何もありません。

海外でのイメージ

さて、八重歯やガタガタの歯並びというのは海外でどのように捉えられているか皆さんはご存じでしょうか? 実は、ヨーロッパやアメリカなどの欧米各国では特に悪いイメージで見られているんです。ヴァンパイアや吸血鬼といった、怖い、醜い、といったイメージで見られてしまいます。ですのでそれらの地域では八重歯やガタガタの歯並びは矯正治療で治して当然のこと、あるいは当然しなければならない治療として考えられています。

日本では八重歯が可愛らしいと捉えられている時代もありましたが、これだけグローバル化した現代においては、その考え方は改めるべきでしょう。 日本の企業でも海外の企業や実業家などと取引がある職種は多様に存在します。海外の方と接する機会において、八重歯やガタガタの歯並びを見た相手は内心とてもショックを受けているのです。

実際、海外ではエリート層と言われる方々で矯正治療を受けていない人は非常に少数です。むしろ矯正治療を受けられない家庭では出世できないとも言えるでしょう。例えば歴代の合衆国大統領を見てみますと、JFKの代から見ても第56代バイデン大統領に至るまで、みんな歯並びは綺麗なんですね。

海外のエリート層は身だしなみに非常に気を使います。そういった世界で活躍しようと考えると、八重歯やガタガタの歯並びを放置しているということは、ビジネスチャンスを失う可能性が高いのです。

八重歯の問題

八重歯の問題は見た目の話だけではありません。実は八重歯というのは、歯並びの中で非常に重要なポジションに位置する歯で、特別な機能を与えられているんです。それは、物を噛んで顎を動かした時に、顎の動く範囲をうまく制御するガイドの役割です。その機能によって奥歯に過度な負荷が加わることを回避させることが可能になります。適切な歯並びのもとでは自然とその機能が発揮されるように、見事な設計がなされているんですね。

しかし、八重歯やガタガタの歯並びであるということは、犬歯の位置が本来の位置にありませんので、その重要な役割を発揮していないままの状態ということになります。ですので、清掃性が悪く虫歯になりやすいというだけではなく、強い負荷によって奥歯も壊しやすい状態になってしまっているのです。

このまま行くと40代、50代、あるいは60代となった時に、どんどん歯を壊していってしまう、そんな未来予想図が私たち矯正歯科専門医には容易に見えてしまうんですね。

八重歯の原因

それではどうして八重歯になってしまうのでしょうか?その原因いついて考えてみましょう。

これは、出っ歯の動画の中でも説明しているのですが、遺伝的要因が大きく関わっています。お父様やお母様の骨格的バランスや、顎の大きさなどを受け継いだ結果、小さい顎の骨の中に原子時代の歯の本数が無理やり並んでしまったせいで、窮屈なガタガタの歯並びや八重歯になってしまう、という流れですね。

出っ歯の場合は、前歯が押し出せれてしまった場合になります。八重歯やガタガタの場合は窮屈に並んでしまった結果そうなってしまうわけなんですね。ですので原因としては、出っ歯や八重歯、ガタガタというのは非常に似ている、と言えるでしょう。

八重歯、ガタガタの治療方針

八重歯やガタガタといった叢生に関しては、基本的には治せます。叢生というのは矯正歯科の分野の中では最もメジャーな症状ですので、治療方法は十分に確立されています。

出っ歯と違い、八重歯やガタガタの場合は歯を抜かずに治せる場合もあります。もちろんガタガタが強い場合には抜歯も考えなければなりません。いずれも診てみないとはっきりと診断できませんが、顎の大きさにゆとりがあると判断できる場合には歯を抜かずに治すことが可能ですし、お顔立ちを含めた改善が狙える場合にはむしろ積極的に抜歯治療を選択しても良いでしょう。

ご兄弟によっても、お兄ちゃんは歯を抜かないと治せなかったけれど、弟くんは歯を抜かなくても大丈夫そうだなという場合もあります。兄弟で父方の遺伝なのか母方の遺伝なのか分かれる場合があるからですね。

いずれにしても一度診させていただけるとおおよその診断ができますので、ぜひ一度私たち淀屋橋矯正歯科までお尋ねください。

さて、いかがだったでしょうか?交通手段やSNSなどの発達によって、海外は本当に身近になっています。日本の企業も海外でのお仕事をする機会はどんどん多くなってきているでしょう。それに伴い海外の方々とのお付き合いも自然と増えていきます。八重歯などの歯並びに関する美的な意識も、世界の基準に合わせていきましょう。

犬歯本来の機能を重視して、健康的で美しい歯並びで、世界に認められる笑顔を獲得しましょう。

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