
上顎前突
maxillary-protrusion
上顎前突(じょうがくぜんとつ) ※出っ歯 とは
上の前歯が前に出すぎている歯並びを上顎前突といいます。見た目は、出っ歯の状態で小児期ではどこかにぶつけて歯を折ってしまいやすく、また唇を自然に閉じることができないので口呼吸の癖がついてしまうこともあります。そうなると虫歯や歯周病のリスクになってしまいます。
上顎前突(出っ歯)の症状

上の前歯と下の前歯の適切な距離は3mmほどという基準があります。5mmを超えてくると上顎前突と診断されるようになり、単純に出ているだけでなく顎の骨に対しての角度がつき過ぎていたりして本来の前歯の役割を果たせない状況になります。
上顎前突(出っ歯)の問題
出っ歯という見た目を心理面での劣等感を強く感じる方もいらっしゃいます。先にもあげたように歯をぶつけて折ってしまうリスク、また口呼吸による虫歯や歯周病になりやすくなるリスクがあります。
上顎前突(出っ歯)の治療方針

上下ともに前歯を適正な角度になるように設計します。そのために必要なスペースなどを計算し、場合によっては永久歯の抜歯が必要になることもあるでしょう。しかしながら適正な角度に調整された前歯は非常に美しく、また物をかみ切る効率が格段にあがりますので、よく咀嚼し消化器に対す影響も改善します。
上顎前突(出っ歯)の治療症例
なかなか厳しい上顎前突の症例です。上下の前歯の距離は10mm以上であり、抜歯したスペースのコントロールをしっかりとしなければここまでの結果は得られないでしょう。上下左右の小臼歯を抜歯しましたが、治療結果は極めて良好で、患者様もご両親もご納得の症例に仕上がっています。治療期間は2年半を要しました。