みなさんはご自身の横顔が気になりませんか？
写真に写ったご自身の顔を見て、口元がもっこり膨らんだ雰囲気を見てなんとなく気になったりした経験はないでしょうか。

このコラムでは、横顔の美しさに大きな影響を与えるEラインについて、治療パターンやその方法などについて詳しく解説していきたいと思います。

Eラインとは（横顔の美しさ）

まず、Eラインとは、エステティックラインの略称です。鼻先と顎を結んだラインのことで横顔の美しさに大きな影響を与える基準となっています。
上下の唇がEライン上に、あるいはそれより少しだけ後ろにある状態が理想的なEラインとされています。

歯列矯正でEラインができるの？

歯列矯正治療によってEラインの改善や獲得はできます。

そもそもEラインは、矯正歯科専門の歯科医師であれば誰もが知っている、アメリカの矯正歯科専門医のDr.リケッツ（Dr. Robert M. Ricketts (May 5, 1920 – June 17, 2003)が１９５４年に提唱したものなんです。

みなさんのイメージでは美容の世界の言葉のように感じておられるかもしれませんが、Eラインの起源は歯列矯正の分野であり、機能的に歯並びを整えるだけでなく、理想的で美しい横顔も意識した治療を行うのが本来の矯正歯科治療なのです。
ですので、理想的なEラインになりたいなと考えておられる方は、まず選択すべきは歯列矯正治療であって、美容外科などで行うセットバック手術ではないんですね。

理想的なEライン・美しい横顔とは

理想的なEラインの評価は一言で言うのは難しいところです。Dr.リケッツはEラインより唇が２mm後方にあることと提唱していますが、欧米タイプの顔と日本人などの東アジアの顔とでは一緒に比較はできないですよね？
日本人の顔のタイプだと概ね唇がEライン上にあるくらいが適正基準かと思いますが、同じ日本人でも丸顔なのか、面長なのかさまざまタイプが分かれます。

私たち淀屋橋矯正歯科でよく基準にするのがK-popアイドルの方たちです。彼らは選りすぐりの美容的バランスを持った顔をしていますが、それでも少しずつ顔のタイプが異なります。丸顔でも面長でも、また欧米タイプの顔でも、それぞれに合ったEラインと横顔のバランスをきちんと決めてきています。
私たちも多くの症例を仕上げてきましたので、患者様一人ひとりに合ったバランスを意識して治療しています。

Eライン（横顔の美しさ）が気になる方は

Eラインを気にされている方はたくさんおられると思います。特にお仕事で人と接する職業の方々は、相手に与える印象が大きく変わる要素ですので、意識していただきたいですね。
もちろん芸能活動をなさっている方達は絶対に意識しないといけないと思います。

あるいは唇が閉じにくいと感じておられる方もEラインより唇が突出していることが原因の場合があります。唇が開いたままだと、口腔内が乾燥しやすい状態が続くので、口腔内細菌が繁殖しやすく虫歯や歯周病のリスクにつながるんです。唇が乾燥していると自覚している方は歯列矯正治療を考えましょう。

若い方は特に、歯列矯正などでEラインを早めに改善しておくと、美しい自分でいられる人生の時間が長く続くことになりますので、自分への自信、明るい振る舞い、ポジティブな言葉の発信、これから出会う人に与える印象など、この価値は計り知れませんね。

歯列矯正でEラインができない場合は

歯列矯正治療を行なっても、Eライン獲得が難しいケースも中にはあります。

だいたいは、顎が少しシャクレたような感じの方や、あるいは逆に下顎が小さすぎる、後ろに引っ込みすぎているといった、顎の骨格的なバランスに大きな問題がある場合です。
下顎が前に出過ぎているような場合では、外科的矯正手術をしないと、理想的な横顔を獲得できない場合が多いです。

逆に後ろへ下がりすぎているパターンでは、理想的なEラインとまではいかないかもしれませんが、かなりの改善が期待できる場合もあります。

もしかしてと思った方は、ご遠慮なくご相談にいらしていください。

矯正治療パターン

出っ歯の場合のEライン

出っ歯の場合は、ほとんどの場合、抜歯矯正治療になる可能性が高いです。前歯の角度も改善し、Eラインも獲得できて美しい笑顔になることでしょう。

こちらの症例のように、わかりやすく満足度の高い治療になると思います。

口ゴボの場合のEライン

出っ歯の場合も、そのほとんどが口ゴボ症状を呈していますが、歯並びは悪くないのに口ゴボになっている場合もありますね。その場合も基本的には抜歯矯正治療になる可能性が高いです。

口ゴボのレベルにもよりますが、歯を抜かずに歯並び全体を少し下げるだけで改善することもあります。しかしながら、理想的なEラインを目指す場合には抜歯矯正歯科治療になる可能性が高いとお考えください。

その代わりと言ってはなんですが、こちらの症例のように抜群に美しい横顔を獲得できることでしょう。

受け口の場合のEライン

反対咬合を呈しているような受け口の場合は、先ほども解説したように、基本的にはEラインを議論する範囲からは外れます。下顎が上顎よりも前方にある場合には、明らかに顔貌に問題があるけれど、Eラインよりは唇が後ろにきていることがほとんどです。ですがそれはEラインが獲得できていると言うこととはまるで違うんですね。

反対咬合の症状が軽度で、また骨格的なバランスもそれほど悪くないような症例においては、歯列矯正治療だけで顔のバランスと理想的なEライン獲得に繋げられる場合もあります。諦めずにご相談ください。

その他の歯並びの状態では

その他のEラインが崩れているケースでは、前歯が噛み合っていない開咬（オープンバイト）や、噛み合わせが深い過蓋咬合（ディープバイト）などがあります。

開咬の場合には抜歯治療をすることでEライン獲得につながりますし、過蓋咬合の場合には前歯の咬み合わせの高さを変化させることで、上下の顎の位置関係が改善し、Eライン獲得に繋げることも可能になります。

まとめ

いかがでしたか？
歯列矯正治療によるEライン獲得は、理想的で美しい横顔に近づく欠かせない第一歩です。また美容的要素だけでなく、鼻呼吸獲得にもつながり、身体の健康にもつながるんですね。

本来、Eラインを意識するならば、まずは矯正歯科治療です。

歯列矯正治療は美容目的というわけではありませんが、淀屋橋矯正歯科では、歯列矯正による美しい歯並び、機能的な噛み合わせによる健康的な効果、そしてお顔の変化による美容的な見え方、この三拍子が揃った治療というものを意識しています。

Eライン（横顔の美しさ）を気にされる方はご相談ください。

私たち淀屋橋矯正歯科では、安心安全な確実な治療で、患者様一人一人に合わせた理想的な笑顔をデザインしています。
ポジティブな気持ちでご相談にいらしてください。

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