顎変形症の矯正

顎変形症の矯正

Jaw Deformities

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顎変形症(がくへんけいしょう)とは

顎変形症とは、顎骨の異常によって顔貌の変形、顎の左右への偏位(ズレや歪み)などの異常をきたす疾患です。多くは遺伝的要因が強いと言われますが、実際には原因不明の場合も少なくありません。
上下左右の顎のバランスの異常によって、かみ合わせにも大きく影響をきたしやすく、歯並びや歯の寿命に悪影響を及ぼします。

顎変形症の症状

顎変形症の症状

顎を構成する上顎骨、下顎骨の大きさや位置の異常、上下左右のバランスの異常、それらによる咬合関係の異常のみならず、顔貌の見た目にも歪みや下顎前突様な表情などの症状がでやすいです。

顎変形症の問題

顎変形症には生まれつき顎骨に異常の認められる先天性のものもありますが、最も多いのは成長発育期に生じてくる発育異常による顎変形症です。ですので幼少期に正しくアプローチしていなければ、将来的に外科的矯正手術の対象となってしまうことも多くあります。

顎変形症の治療方針

顎変形症の治療方針

幼少期にアプローチできる場合には、機能的装置を用いて前後左右の顎の偏位を改善させ、顎骨の正しい成長を促します。成長期を過ぎてしまった方は、矯正治療のみで改善可能なのか、あるいは外科的矯正治療が必要になるのか正しく診断しなければなりません。 いずれにしても、顔貌や歯並びの審美的な改善と顎口腔機能の改善を両立させることを目指します。

顎変形症の症例

治療前

顎変形症の治療前の真横から見た状態
→ ↓

治療後

顎変形症の治療前の真横から見た状態
主訴(気になるところ) 下顎が前に出ている
診断名 下顎前突(顎変形症)
年齢 27歳/女性
治療に用いた装置 表側ワイヤー矯正装置
抜歯部位 上顎左右 第一小臼歯
治療期間 2年10カ月
治療費 保険適用 650,000円
リスクと副作用 顎の骨を切る手術が必要な症例ですので、手術に伴う出血や知覚麻痺などのリスクがあります。治療期間が長くなってしまう可能性があります。
コメント 典型的な顎変形症の症例です。下唇が上唇より前に突出しており、顔貌に対するコンプレックスを抱えておられました。時間をかけてカウンセリングを行った結果、ご本人の強い意志があり、外科的矯正手術を適用することとなりました。術前矯正に1年半、手術を挟んで術後矯正に1年3ヶ月を要しましたが、ご本人も納得の良好な結果を得られています。
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