出っ歯の種類について
皆さんは、出っ歯には実は2種類あることをご存知ですか? ひとくちに出っ歯といっても、誰が見てもわかる出っ歯と、一見するとガタガタになってるだけかもしれないけれど、実は出っ歯である、隠れ出っ歯があるんです。
正式な表現では、まず出っ歯の噛み合わせのことを2級、と言います。そしてわかりやすい普通の出っ歯のことを2級1類(Angle ClassⅡ, Div.1)、そして隠れ出っ歯のことを2級2類(Angle ClassⅡ, Div.2)と表現します。
このように出っ歯の種類は2種類あって、矯正歯科の専門用語にもなっているんですね。
自分は出っ歯じゃないと思っている方は、この動画を見て自分にも当てはまるかどうか見てみましょうね。
普通の出っ歯と隠れ出っ歯の違い
それでは2種類の出っ歯を比較して見てみましょう。
まず普通の出っ歯ですが、前歯がわかりやすく飛び出していたり、前方へ大きく傾斜しているような状態の歯並びが当てはまります。
こちらのような症状ですね。
誰がみても出っ歯だと感じるでしょうし、ご本人も当然気にしてらっしゃることでしょう。もちろん私たちが治しますから安心して下さいね!
それに対して隠れ出っ歯とは、こちらのような症状です。
一見するとガタガタかな、という程度ですが、横から見ると前歯がかなり内側へ倒れ込んでいる様子になっていますね。
この前歯の角度は、顔面に対しては内向き過ぎです。ではこの前歯を顔面に対して正しい角度に治した場合、どうなるか想像してみて下さい。どんどん上下の前歯の距離が開いていって、わかりやすい出っ歯さんの登場、ということになるんですね。
つまりは、前歯の角度を正しくした状態をイメージすると、実は出っ歯になっている、そういった歯並びが隠れ出っ歯ということになるんです。
こちらの症例もそうですね。
正面から見ると八重歯が目立って見えていますが、横から見ると前歯がかなり内向きになっていますよね。こういった状態は間違いなく隠れ出っ歯ということになるんです。
繰り返しますが、私たちが綺麗に治しますから安心して下さい!
隠れ出っ歯の治し方
普通の出っ歯と隠れ出っ歯の治し方に違いはあるのか気になりますね。結論的には、違いはありません。
普通の出っ歯も、隠れ出っ歯も、私たち矯正歯科専門の歯科医師は、奥歯の噛み合わせを非常に重視して診断します。私が言うところの奥歯とは、正式には第一大臼歯(通称 6歳臼歯)のことです。
ですので前歯の状態が出っ歯であろうと隠れ出っ歯であろうと、奥歯の噛み合わせをどう仕上げるかによって、上下ともに抜歯するのか、あるいは上顎の歯だけを抜歯するのかが変わってきます。
出っ歯の治し方の詳しい内容は別のコラムや動画にもなっていますので、ぜひそちらもご覧ください。
矯正歯科医院の選び方
それでは出っ歯をきちんと治してもらえる矯正歯科医院の選び方です。
まずは矯正歯科専門の先生がおられるかどうかです。
そしてその先生は日本矯正歯科学会の認定医の先生ですか?
可能な限り矯正歯科専門のクリニックを選んでください。
また過度なインターネット広告を出していませんか?予約殺到中だとか、奇抜な文言の広告は、日本矯正歯科学会の指針に従えば確実に却下されますし、何より厚生労働省が定めた医療広告ガイドラインにも完全に違反していることになります。
皆さんはルールを守らないクリニックに治療を任せられますか?
クリニック選びは、本当に重要です。
私たち淀屋橋矯正歯科は、日本歯科医師会および大阪府歯科医師会の正規会員として所属しており、また日本矯正歯科学会や大学の医局の治療指針に則った、安心安全な治療を徹底して心がけています。
どうぞ安心してお越しください。
まとめ
いかがでしたか。わかりやすい出っ歯の方はご自身で気づいていることと思いますが、隠れ出っ歯の方は意外と気づいていないことが多いです。
そして隠れ出っ歯の噛み合わせのままだと、前歯が大きく摩耗してしまうことが多いので、放置するのは良くありません。早めに気づいてきちんと治しましょう。
もしかしてと思った方はご遠慮なくご相談にいらして下さい。