歯並びに影響する悪い癖
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歯並びに影響する悪い癖
普段意識せず、何気なく行なっている動作が、歯並びや顎の成長、顔の形にまで影響することがります。歯や顎の骨に力をかけ続けることにならないよう、悪い癖を意識し、未然に予防することが大切です。
悪習癖は不正咬合の環境的要因のひとつ
不正咬合の2大要因は遺伝的要因と悪習癖や口腔周囲筋不全などによる環境的要因です。
日本人は比較的不正咬合になりやすい遺伝要因(顎の大きさ、歯の大きさ)を持つといわれていますが、ここに環境要因が合わされば、重篤な不正咬合になってしまうかもしれません。
悪習癖さえ改善すれば不正咬合にならないというわけではありませんが、2大要因の1つに対するアプローチは歯列の長期安定性という観点からいっても重要であるといえます。
指しゃぶり
悪影響No.1!! 見つけたらすぐにやめさせましょう。
問題
指しゃぶりを長期間放置していると、ほぼ間違いなく出っ歯や開咬になります。原理としては、指をしゃぶると前歯が指で押され続けるのでその持続的な力によってどんどん前歯が押し出されていきます。また吸う力は頬を内側へ押し込む力となり、小臼歯あたりの側方歯が内側へ押し込まれ、特徴的ないびつな形状の歯並びになってしまいます。
診療内容
赤ちゃんの頃の指しゃぶりは仕方ありませんが、4、5歳になっても続いているようであれば積極的にやめるための対策が必要になります。おもに夜間使用する装置で改善させられます。前歯を正しい角度へ改善させ、吸引力に対抗させるようなデザインが必要になります。
起こり得る病名
唇を咬む(咬唇癖)
意外と見過ごしやすい悪い癖。
気に留めてもいないお母さんも多いかも!
爪を咬む(咬爪)
爪や鉛筆を咬むのも当然ダメ!歯並びが悪くなるだけでなくそもそもイメージが良くありません。
舌突出癖
これは結構気づきにくい!
上下の前歯が咬みこんでいなければ疑いましょう。
問題
つば(唾液)を飲み込む時、上と下の歯の間に舌を挟んで飲み込んでしまう癖です。舌の位置が悪く、正しい飲み込み(嚥下)ができていない状態です。他の悪習癖と違い認識されにくい傾向がありますが、開咬をはじめとした様々な不正咬合の原因になり得ます。
診療内容
夜間の装置に舌を前に出せなくするような工夫を施して、舌圧が前歯にかかるのを防ぎます。そうするだけでも自然と改善することがよくあります。
起こり得る病名
口呼吸
歯並びが悪くなるだけじゃなく
虫歯になりやすくなってしまいます!
問題
字のごとく普段の呼吸を口で呼吸してしまう癖です。開咬になってしまったり、それに伴い上記の舌突出癖を併発してしまうこともあります。口腔内が乾燥しますので、虫歯菌が繁殖しやすくなってしまいます。
診療内容
積極的に鼻呼吸にするように促す必要があります。扁桃腺肥大などが原因で鼻づまりがあるようなお子様は、耳鼻咽喉科での治療も必要になることもあります。近年では、口呼吸による口腔内の慢性的な乾燥状態が交感神経および副交感神経の自律神経系の活動に影響をおよぼし、様々な全身疾患と関連してくるということが報告されています。矯正歯科専門医による適切な診断と対処が必要になります。
起こり得る病名
頬杖
宿題をやっているときしてませんか?
意外とキケンな頬杖。
問題
頬杖をすることで、一方向に力がかかってしまいます。頬杖は、お顔の歪みや歯並びを歪ませる原因となります。
診療内容
とにかくやめさせましょう。顎のズレが発生してしまっている場合は、機能的装置というものを使用し骨組みのズレから改善させる必要があります。
起こり得る病名
寝相
いつも同じ向きで寝ている子は要注意!